7



「あの管理人……呪い殺す」

次の日、アパートの管理人のところへ話をつけに行った里吉が、足音も荒く戻ってきた。
そしてこの一言である。

鳴海はびくびくしながら、口を出す。

「里さん……もしかして」
「分からず屋、バカ、無能管理人」
「よ、要約しすぎですよ! どうしたんすか!?」

情けなく眉尻を下げる鳴海の顔を見て少し落ち着いたのか、里吉は今しがたの事を説明しはじめる。