サァ・・・サァ・・・

風の音が心地よい。

今は、山で修業中。そろそろ学校に行かなければ。

あたしは、矢間神來譁(やまがみらいか)風萊族(ふうらいぞく)だ。

このことは、みんなには秘密だ。変な誤解をされても困るから。

あたしには、風や木とかと話せる能力がある。もちろんそれも秘密。


今学校に行く道を歩っている。

・・・ダッダッダッダッダ・・・

「ん?気のせいか?」

・・・ダッダッダッダッダ・・・

「!!っな!お、おまえ・・・」

「あ?え・・・おま、俺が見えんのか!?」

1人の男が走ってきて思わず声を出してしまった。

「なんでだ!?お前もしかして、ふ・・風萊族か?」

あたしは、パニックに陥っていた。

男の質問を無視して叫んだ。

「名を名乗れ!そして、なぜ風萊族の事を知っているんだ!」

「へー。仲間がいたんだ意外だな」

男は、少し笑いながら言った。

「俺は、風萊族の破魔嵜櫂冶(はまさきかいじ)だ。仲間なら仲良くしようぜ」

男は、手を差し出した。

「あ、あたしは、風萊族の矢間神來譁だ。」

あたし達は、握手を交わした。