「次の日の朝、学校から郁の家に電話がかかってきて、一週間停学をくらったのよ」
「それで学校に…」
…アレ?
でも確か郁はあの時1ヶ月ぐらいは休んでたはずだ。
「でもね、さらに翌日に郁がちょうど買い物に出かけた時に、あの糞野郎が郁のお腹をナイフで突き刺した」
「そんなっ……!」
「3週間くらい入院しなければならない程の傷を負ったんだよ」
「じゃ、じゃあ…郁が休んだのは…」
「腹部の治療をするため。
ついでに顔につけたケンカの傷を響花に見られないようにするため。
だって響花、そういうの嫌でしょ?」
雪音は淡々とした口調でそう言った。


