「じゃあ、今週の土曜日に駅前で待ち合わせな?」 「1つ、良い?」 「?何だ?」 「郁は…他の女の子達と遊ぶのに、私のために休日潰しちゃって良いの?」 ずっと最近気がかりだったのだ。 私の相談ばかりで郁はいつもより自分のための時間が減っている。女の子と遊ぶ姿も見かけなくなった。 「はぁ!? 響花優先に決まってんだろ!?アイツらの誘いなんて全件断るに決まってんだろ! …分かり切った質問するなよ」 ―――…やっぱり郁は優しいな… 今も昔もずっと変わらない。