「響花、好きな異性の男として見る約束、覚えてるか?」




「覚えてるよ」




それが約束だ。忘れるわけがない。…実践出来ているかは別として。




「響花、こっちにおいで」




郁は自分の隣を指さしている。


私はそこに行くとすぐさま抱きしめられた。


ちょっ…郁!?




「…好きだ、響花」




郁は私の頭に自分の顎を乗せ、そう呟いてきた。