恋の施し



勝手に悪いと思いながらも、タオルを探し出し、氷水の洗面器を用意して、ついでにバスタオルも持って相田君の部屋へ戻る。




「相田君、しんどいだろうけど起きて?
このバスタオルで身体の汗拭いて?」




そう言うと相田君はのそのそと起き上がって身体を拭き始めた。


さすがにそれは見ていられないので部屋の外へ出た。


昼には早退してたし、あの様子だとご飯を食べているかもあやしい。薬も飲んでないとみた。


私は勝手にお粥を作ることにした。




――本当に今日の私はどうしたんだろう?


自分でもここまで大胆に出来るだなんて驚きだった。