「どうして2人が別々に登校して、郁は生気を失った表情してたの?」
そう、私達はあの後別々に登校していた。
どう接すれば良いか分からなくて私が走って登校途中の道を遠回りしたのだ。
そして見事別々に行動した事と郁が悲しい顔をしていた事で鋭い雪音には何があったのか大体予想がついたのだろう。
こりゃあマズいって。
「…別々に登校したのは、郁と付き合うのやめたからだよ。……郁の表情の原因は…きっとそのせい」
「……原因分かってるなら何で別れるなんて言ったの?」
また、雪音の空気が…
まるで愚かだと叫ぶ大魔神のようだ…
「…私は正しいことしたと思ってる。きちんと郁のためを想ってしたことだから…
郁が辛いのはきっと今だけだよ…」
「よし、もっと詳しく一から話して。聞くから」
私は自分の気持ちを全部話した。
本当に雪音には感謝しかない。
雪音には何でも話しやすい。


