だけど、
『……俺は髪が長くて笑った顔が素敵な人が好き』
そういう郁は何だか悩んでいるような悲しいような顔を浮かべていて。
『そんな人たくさんいるじゃん』
でも、私にとってその回答はただはぐらかされただけだと思ったから、ふてくされた事を覚えている。
『バーカ。
いねーよ。そんな奴、絶対いない。
…俺が認めた人じゃないと駄目だしな』
……今、私の髪は短い。誰が見てもショートヘアーだ。肩にかかるか、かからないぐらいの長さだ。
昔は伸ばしてたけど鬱陶しくなっていつの日かバッサリ切った。
また頑張って伸ばしてるのは郁に内緒だけどね。


