あまりにも自分の言ったことが恥ずかしく、顔全体が赤面する。
私の声の大きさにビックリしていたお兄ちゃんだが、ふにゃ、と目を細くして笑った。
本当…、お兄ちゃんがモテる理由がわかる気がする。
顔だけじゃなくて、性格も穏和で誰に対しても優しい。
私はそんなお兄ちゃんが大好きです──。
* * *
「美味しい!」
プレミアムロールケーキをまた冷蔵庫に片付けて、お兄ちゃんからもらったイチゴロールをひとくち口に入れた。
口に入った瞬間、甘酸っぱいイチゴと、甘いスポンジがマッチしていて、頬が落ちてしまいそうな程美味しい。
購買のパンをこんなに美味しいと思ったのは始めてだ。


