優しいなんて、もんじゃない




「ッ、なに…!?」

「んー…(優の挑発にのっちゃって、ついってかんじだったんだけどなー。)」

「(…コイツ何軽く頬赤らめてんの。)」



無言で私の髪を指に絡めて弄するユウは、もう片方の手で自身のサングラスを取り外す。


その下の目は、何か、危険だ……。




だって、…甘過ぎる。私を真っ直ぐ見下ろす少し垂れたその目と視線が絡み合えば、心臓が大きく跳ねて息苦しい。

今まで感じたことのない鼓動の高鳴りに動揺してしまう。



綺麗すぎて逆に浮き彫りになるその容姿は、ユウの為にあってこそのものだと思うほど。

硝子のように妖しくも美しく光るダークブラウンの瞳に、息をのむ。




―――嗚呼、私はもしかして


とんでもない奴に好かれてしまったんじゃないだろうか?



その疑問の答えは分からないけれど、顔を見せたユウの真意が見えないあたり怖い。