「ひろき。意味わかんないよ。



気持ち悪い。もお一生かかわりたくない。さよなら」



まゆみは走ってさっていった。


まゆみなら分かってくれる気がしたのに、いや…そんなのはただの俺の押し付けだったのかもしれない。

好きな人が男が好きで気持ち悪くて当然だよな。でも、俺の押し付けだったとしてもまゆみには分かって欲しかった。

「ヒクッ…」


あれ?いつのまにか涙が溢れ出してきた。あ~俺かっこ悪すぎる。

ファミレスの駐車場で泣いている俺を不思議そうな顔をしてみんなが通りすぎていく

もし、気持ち悪いって軽蔑されても大丈夫だって思ってた。だけど、俺の心は俺が思ってる以上に弱くて。涙が止まらなかった。


涙が止まらずに動けずにいると足跡が目の前で止まった。


「ひろ?」