「咲、おはよーう」

「あ、みな来たぁ」

「ん?来たよ?」

「来たよじゃないよー」

「何かあったの?」

「あったよ、あったけどそれよりあんた時間!」

「時間~?11:30だよ?」

「…あのねぇ。皆8:00には来てるのー」

「あらま、早いのね♪」

「もーぅ…ちこなめっ」




ちこなとは私、相田みなの事。
よく、遅刻をするかららしい。


この、ネーミングセンスなさすぎのあだ名の名付け親。
咲、間野咲は小学校からの親友だ。




「「おっちこな来たか~♪」」

…また変なあだ名で呼んでくる。
こいつらはイツメンの佐藤大雅、斎藤翼、樋口たく。



「来ましたよ~ちこなじゃないけどね?」

「まぁなんだっていいさ♪」


「みなです!!あ、咲何があったの?」

「何かね。転校生が来るらしいの!!」

「え!?この時期に!?」


────まだ高校入って1ヶ月しかたっていない。



「だから、おかしいって話し!しかもね!?」

「なに、なに?」

「予定は今日なの。」

「え?」
予想外の事に驚く。

「サボったらしいね。」

「…え、うける♪」
私は真剣な咲をよそに爆笑する。

不良のたくは「生意気、絞めようかな」とイラついている。

大雅と翼は「転校生楽しみ♪男かな?女かな?」と楽しそうにしている。




─────今日の学校は転校生の話で持ちきりだ。