そして、次の日。
オレらは、昨日会議をした結果、職員室の前の掲示板に
繊細を書いた、バンドメンバー募集の紙を張り出す事にした。
「ここらへんでいい?」
「おう、バッチリ!」
オレら3人は、早速紙を持って掲示板へ向かって
1番背の高い海斗が目立つ上の方へ貼る。
小柄な純希は下から、海斗を見上げ指示している。
「・・・これで見つかったらいいな」
「見つかるって!大丈夫だろっ」
「そうだね、心配ないと思う」
純希も海斗も、何の不安もなさそうだった。
オレも、不安なんかなかった。
-----------------
「望月!」
3時限目が終わったあと、葉山が後ろから声をかけてきた。
「バンドメンバー募集してるんでしょ?良い人材は見つかった?」
「いいや、全く!ギター何て弾ける奴、中々いねぇわ」
「あー、そっか。…そういや、軽音部は当たった?」
軽音部?
そんな部活あったか…?
