ROCK YOU!


「それ、すげえじゃーん!!やったな」

「あれ?」


海斗が、眉間にシワを寄せてビラを眺めた。

「これ、参加資格の所にメンバーは4人からしか出れないって書いてるけど?」



「…は?」


4人から…


「オレら、3人…」

「出れない…じゃん」



オレも、純希も血の気が引いた。



でも

「大丈夫だって、2人とも。探したら、何か楽器できる人だっているよ」

「そーか!!応募締め切りまでに、あと1人探せばいいんじゃん」



その時の海斗の言葉は、すげぇ頼もしかった。


「じゃ、早速。曲決めから行くか!!」

「凄いヤル気だね、空」

「オレ、超練習するからな!」




今のオレには、

後悔とか

そんな言葉は必要無かった。




…そう、今は。