「・・・へーー」
「私、あの水溶液の途中式がどうしてもわかんなくて・・・」
はっ!!
望月くんに何を言ってるんだろ、私・・・
絶対引かれた。
「ぁあ、あれなあ・・・確かに複雑だよなー」
!!
まさかの返事。
「うん。どうしてあそこに掛けるのかがわかんない」
「そだなー、あれは・・・何て説明したらいいかわっかんねえ」
望月くんはそう言うと、教科書とにらめっこを始めた。
う、わ
なんか、凄くかわいい。
望月くんって、全然怖い人じゃないんだ。
「ごめん、オレもよくわかんなくなってきた」
「ううん!全然いいよー、私が言い出したのが悪いし」
「いやいや、オレがスッキリしねーの」
うーーん、とうなり始めた望月くん。
