次の日の朝:タイキの家

「ふぁあ~…ふぅ、あれ?ナクナちゃんに戻ってる、って言うかなんであたしの布団に!?」
「ん゛?ん~!!っふぁ、お姉ちゃんおはよー♪」

「あ、おはよー…」

呼び方まで戻ってるし…

「ねぇねぇ、なんて呼べば…」
「ん~?好きに呼んで言いよ♪」

「それじゃあナクナちゃんで…」

「あたしはお姉ちゃんって呼ぶ…「それだけは止めてください」

「えぇ~!!なんでぇ!??」
ナクナちゃんは顔を近づけてきた、あわてて目を離す

「正体を知ったから違和感がハンパないです」

「う~…、じゃあ、ナオ、いいよね?」

「はい♪モチロン♪」

あたしはニッコリ笑った

「あ~!ナオが笑ったぁ~!!あたし初めて見たぁ!」

「え?あたし、笑顔してなかったですか?」

「うん!ここに来る前は知らないけど、初めてだよっ!」

そういえばここに来る前もあんまり笑っていなかったかも…

そう思った途端恥ずかしくなって布団に潜った

「ナァ~オ♪笑顔のナオも可愛いよ♪♪」

「止めてください!」

「照れるなってぇ♪」

「照れてないです!」

もう何もかもが恥ずかしかった


そこにタイキがやって来た


「朝からうるせーなー…、ふぁあ~~、なぁにやってんだよ」

「あ!タイキタイキ!!ナオが笑ったんだよ!♪」

「そりゃそうだろ、人も妖怪も笑うだろ」

「違うんだってぇ!ここ来て初めて笑顔見せてくぅ~れぇ~たぁ~のぉ~!!」

「もうやめてっ!」

「そうかそうか、オレはもう一回寝るからな、静かにしろよ~、ふぁあ~」

「タイキのぶぁ~かっ!!ベー」

タイキは部屋に戻っていった