莉緒がちょっと寂しそうな顔をしてたから、私は思わず莉緒の手を握って、「じゃあ一緒に行こうよ」って言った。

「…ああ」

ん?

莉緒…?

「顔赤いよ?大丈夫」

莉緒の顔がいつもより赤くなってるような…。

「気のせいだろ。早く行こうぜ」

そっか。
気のせいだよね!

「うん!そうだね」

私は安心して、教室のドアを開けた。