恋想~友達から始まった恋~




よかったー。


私はすぐに莉緒のところに行った。

でも……


いきなり莉緒が座りこんだ。


えっ?


「…莉緒、大丈夫?」


「もしかしてお前、足痛めたんじゃ…」


「いや、大丈夫だ。こんなもんどうってこと…っ」

莉緒は顔を歪めた。


「どう見たって大丈夫じゃねえだろ。愛菜ちゃんと椎奈ちゃんは先生に次の授業遅れるって言っといて。ほら、莉緒。肩、掴まれよ」

莉緒は友達の雅也くんの肩につかまって保健室に向かった。