『多良家』の嫁☆〜お隣BOY☆続編〜

私は祈ります。


笑わないであげて…!!


お父さんは、静かに立ち上がり…


スポッとかぶりました。


「あ、ありがとう…ございました」


私は静かに、哺乳瓶を受け取りました。



「ひっ…」


愛理ちゃんは我慢し過ぎて呼吸困難を起こしかけています…


「うっ…うっ」


将太は食べ物を喉に詰まらせて苦しんでいますね…


お母さんは…

泣いてます。



「父さん…カツラなんだ…」


お父さんは静かに言いました。


「知ってる」


虎太朗が言いました。


「え?」


お父さんと私は虎太朗を見ました。


「みんな気づいてたんだよ…」


なんと…!


なんといい家族…!


ヅラ歴10年。


ずっと騙され続けてあげた温かい一家…!


「私…知らなかった…」


え…?


「お父さんがハゲなんて…」


泣き崩れるお母さん。


お母さん…


あなた…


なんで気づかなかったのさ…!?



全く…

最後までこの一家は…



『多良家』


楽しい我が家。


また会う日まで…


ごきげんよう☆