ホームルームがおわった後、一人の女の子が、話しかけてきた。

「真中さん、私、相原南(あいはらみなみ)っていうの。よろしくね!」

「あ、う、うん!よろしく!」「晴菜って読んでもいい?」

「いいよっ!うちは、南ちゃんって呼ぶね!」

・・・とりあえず、友達はできた。茶髪で、ほんわかしている
子だ。

「それにしても・・晴菜ラッキーだね。」「なにが?」

「なにがって・・・古城君の事だよ。」「ああ。隣の?かっこいいよね。」

古城君とは、私の隣の人の事である。天然パーマで茶髪。
南ちゃんがいうには、サッカーが得意でクラス委員もやっているらしく、
かっこいいので、モテているらしい。

「古城君、結構楽しいし、おもしろい人だから、
いっぱい話しかけてみなよねっ!」「うん・・・」


とは、いったものの、彼のまわりには、女子やら男子やら
人だかりができている。

彼のまわりにいる人は全員笑顔だった。

その時、ちらっと、彼の笑顔がみえた。

その瞬間、私の心は一瞬どきっとした。・・・