・・・南ちゃんが古城くんの家を教えて、くれようとしたその瞬間・・・

私は思わず、声を出した。
なんとそこには、古城君本人がたっていた。

「ふ、古城君・・・?」
なんで?なんで彼がここにいるの?

「・・・真中。俺も、お前に伝えたいことが
あるんだ。だから真中も俺から逃げないで。
ちゃんと話そう?」

「・・・ほら。晴菜言ってきなよ」

南ちゃんに、ポンっと背中を押された。

「・・・」

それから私たちは、近くの公園にいって、
ふたりきりで話した。
「それでさ・・・真中。俺、真中の言ってたこと・・・
よく理解できなくて・・・」


「・・・あ、あのっ。つまり・・・」「つまり?」

真剣な瞳が。透き通った瞳が。優しい瞳が。
私を見つめる。だめ・・・もうだめ・・

「・・・わたしっ。古城君のこと、好きなんですっ!
セクハラから助けてくれたりとか・・・いろいろ・・・」

「・・・」ひかれた?そりゃあって、すぐに告白されたら
ひくよね・・・

いっそいさぎよくふられて・・・


「俺も。好きだよ真中の事。」

「えっ・・・」私は、息をのんだ。

「それって、どういう・・・」
「俺も、真中のこと好き。付き合いたい。」


・・・「ほ、本当に?わ、わたしと?でも、、
私こんな・・・っつ・・・」

おもわず泣いてしまった。だって。だって。

好きな人に付き合いたいなんていわれて泣かないはずがない。

うれしくてたまらない。

「泣くなよ。。。可愛い顔がくずれるぞ?」

「ううっ。。。うっ・・・んっ」

その瞬間視界が古城くんの顔だけになった。