土鍋、土鍋って―無いよなぁ。
仕方ない、小さいお鍋でいいか。
BUBUBU
あ、
「はい」
「まだ、学校にいるの?」
あ、午前中だったから…
「お母さん、ごめん。今、裕ちゃんとこ」
「どうしたの?」
「裕ちゃん、風邪でダウンして」
「大丈夫なの?」
お母さんが焦ってる。
「熱が37度5分あるの。これで下がったんだって」
「大変ね。菫、ちゃんと看病するのよ」
「えっ?」
「いつも、お世話になってるんだから、こういう時こそお返ししなさい」
「は、はい」
「お父さんに連絡して帰りに迎えに行ってもらうから、それまで看病してなさい」
「うん…ありがとう、お母さん」
「じゃあね、裕ちゃんによろしく」
「はい」
お母さんが許してくれた。
お父さんが迎えに来てくれるまでいれるんだ。
――
―
わぁ!
ふ、吹きこぼれる!
慌ててガスを消し、卵を入れる。
はい、完成。
お盆にお茶碗とレンゲ、レンゲっと―あった。



