『げん…なんかかっこいい!そして大好きっ!』
さらにぎゅうと抱き着く。
「ちょ、あき?流石に照れるから///」
片手で私を抱き、照れたように頭をがしがしと片手で書くげん。
そんな私達のやり取りを見ていた湊が口を開く。
「…ちょ、栗原さぁん。俺もう見てら《生徒のみなさんは、縦ごとにならんでくださーい》
あらら。
放送委員の放送と被って、湊の言葉が遮られた。
3学年分の生徒みんながぞろぞろと並び始める。
「…さっきなんで元に抱き着いてたんだよ?」
小声でハルちゃんに話しかけられる。
────どきん
やっぱりハルちゃんに話しかけられると
どきどきしてしまう。
けど、さっきの萌とのやり取りを見ていたわけで、
『…ハルちゃんはなんで萌と抱き合ってたん?』
「萌未ちゃんが抱き着いてたんだよ。秋華は自分から元に抱き着いてただろ」
う…たしかに。

