「陽大せんぱーい!」


たたたっ、と私達のところ…
正確にはハルちゃんのところにかけてくるのは

「おー萌未ちゃん」


同じ体育祭委員の萌未(メグミ)ちゃん。
(私は萌(モエ)って呼んでるけど。)



『…萌、今日は頑張ろなっ♪』


「あ、はいっ!」



んー、やっぱりいい子なんよな~。

けど絶対に、私のライバルや。


はぁ、と溜め息をつく。



「あ、今あきの幸せ逃げた~」


「また彼氏出来んくなるで♪」


………げんもあっきーもなんやねん!


「2人とも秋華からかいすぎやから」


『奈緒の言う通りやしっ!』


「「ぶー」」


「むくれない!」


「…はぁい」


お、さすが奈緒。

あっきーは従ってるみたい。


「げんは?」


「俺はあきの味方やから、からかってもいいねん」



『げん…』


何気に良いこと言うやん!


「いや…そんなん俺もやし」


「当たり前に、やろ♪」


『……みんな大好きっ!』


泣く真似をして3人に抱きつく。