flower。






つか、なんか怯えてる?

かなりきつく目瞑ってるし。


ゆっくり目を開き、俺の名前を呼ぶ秋華。



秋華の目にはうっすらと涙が溜まっていて。

『…秋華、大丈夫?』


すげぇ、心配になった。



「……本物?」


はい?

『…?本物じゃけど』


不思議に思いながら見ていると

「…ぅっ…」

と、子供のように泣きじゃくりながら、
大粒の涙を流し俺に抱きつく。



この秋華の行動に誰かに何かされたのか
と思い焦ったが、そうじゃなかった。


聞けば、

「ハルちゃんがお化けかと思ってん!」

とか、俺の腕のなかで涙ぐみながら
かなり可愛いこと言うし。

俺の理性がもたねーっての。