なんであいつが秋華に抱き着いてんだよ。
あー、やっべ。
嫉妬してんのか、俺。
はっ、心ちっせなー俺も。
そんなことを考えていると、
「…ハルちゃんっ」
秋華が俺に助けを求めてきた。
『…困ってるから秋華離したって?』
これでもかってぐらいの笑顔を山田に向け、
秋華に抱きつく手を掴んでいた。
あ、今の無意識だな(笑)
いきなり現れた俺に山田は、
びっくりしつつも秋華から離れた。
それと同時に秋華が俺の後ろにさりげなく隠れた。
ちょ、なんだよその反応。
俺、頼られてた…のか?
やべぇ、嬉しい。
なんて思っていた俺の耳に、
「あ、秋華ちゃん。」
って南さんが秋華を手招きしていた。

