そんな話をしていたら、
「ハールちゃん!」
俺の名前を可愛く呼ぶ秋華。
『………ん?』
あー、素っ気な。
こんなんじゃ秋華に嫌われるっての。
「おはよ~♪」
それだけのためにわざわざ名前呼んでくれたんか…
やばい、顔にやけるって。
『…うん、おはよ』
だぁ、もう!
ウジウジして、俺らしくないっ!
ほら、秋華が不思議そうな顔してどっかいったやん。
『……はぁ』
「まぁ…地道に頑張れ」
滝沢に肩を叩かれた。
『言われなくても…』
頑張らねーと、振り向いてもらえねぇしな。
「…あ、ライバル登場?」
滝沢の視線の先には、
『…あ゙?誰だよ、あのガキ』
可愛らしい男が秋華に抱き着いていた。
「あれは、同じ体育祭委員の1年、山田 湊クン」
なるほどな。
つか、
『抱きつきすぎ』
「おもしろいやん♪」
どこがだよ(苦笑)

