───っ!?
そうやん、ここ南館!
おもっいっきり忘れてた。
私が慌てるなか、どんどん大きくなる足音。
やばい、なんかが登ってきてる!
気づけば辺りはもう暗くて、時計は7時を指していた。
こんな時間に生徒が南館に来るわけないし、
見回りにしたらまだ早すぎる。
なんで、なんでっ!?
窓に背を預け、階段のほうを向いていたのを
恐怖のため窓から外を見下ろすように
階段から顔を背けた。
『……っ…』
やばい、がちで怖いって。
座ったら立てやんくなりそうやったから
下唇をぐっと噛み、音が止むのを待っていた。
その間もどんどん大きくなり、近づいてくる。
音が真後ろで聞こえて、その場で止まった。
う、嘘やろ?
私ここで死ぬん?
あー、まだ17年しか生きてへんのにな。
しかも彼氏まだ出来たことないし。
あーあー。
華の女子高校生もっとエンジョイするんやった。
なんて周りからみたら、あほみたいなことを考えていた。

