「って言うても、偏差値53ぐらいらしいんやけど」
『じゃあ普通ぐらいだな』
「まぁ、受けるのは大阪行ってからでも大丈夫らしいから。先に引っ越す仕度だけしときよ」
だな。
部屋に戻り、キャリーバックにとりあえず
3日分ぐらいの服だけを残して服を詰める。
あー、服多いな(笑)
ボストン持ってくつもりなかったのに、
持ってかなきゃじゃんか。
『あ、もしもし』
“…もしもし”
『ばあちゃん?久しぶりっ!』
荷物を詰めたあとばあちゃんに電話をかけた。
“え、陽大?ほんま久しぶり、元気やった?”
『うん!ばあちゃんは?』
“ばあちゃんもじいちゃんも元気やで。いきなりどうしたん?”
『あー、俺来週からばあちゃん家住むからよろしくお願いします、って電話』
“また大阪って…なんで?”
『まぁ、詳しいことは大阪着いてから話すから』
“わかった。じいちゃんと待ってるわ”
『うん、じゃあまた1週間後』
そう言って電話を切った。

