『ゔー、ハルちゃんごめんなぁ~』
「ちょ秋華…泣かんで?」
困ったようによしよし、と私を撫でるハルちゃん。
そんな私たちを見兼ねた島ちゃんの
「…お前ら、放課後にしてくれや」
この一言で、はっとなった私は
恥ずかしさから涙は止まり、
代わりに顔にたくさん熱が集まった。
けど、なんでハルちゃんのこと忘れてたんやろ?
幼いながらも大好きやったのに…
奈緒とげん曰く、ショックが大きいと
脳がその記憶を消してしまうらしい。
たぶん、ハルちゃんがおらんくなって
辛かったんちゃうって話。
お母さんに聞いたら、1週間ずっとわんわん泣いて
そのあとはコロッと元気になったらしい。
まさか私が忘れてるって思わんかってんて。

