『あ、これは…』


昔、男の子にもらったやつや。

けどなんで三城くんが?



「でも、まじで秋華に似てるん「これ、“花田 秋華”やけど」


三城くんの言葉を遮ったのは、いつの間にか我にかえり
私の頭を撫でながら笑っているげん。




むぅ。

また子供扱いーっ!



『もぉー、子供扱いせん「秋華に触らんで?」』


言葉や表情は柔らかいけど、雰囲気がピリピリしていた。

それに標準語じゃなくて方言になってるけど、
私、この喋り方私知ってる。