す、すご!
私、華道とか花のことよく知らんけど
今までの菫で一番好きかも。
と、私が菫を見ていると
「気に入ってくれた?」
少し眉を下げ訪ねてくる陽大。
『うん!めっちゃ気に入った♪』
少し不安そうにも見える表情の陽大に満面の笑みで返す。
「良かった。なんせ、秋華のためってか、秋華を想いながら育てたけんな。」
ははっと照れくさそうに笑う陽大。
もー、どこまでも私のことときめかせすぎ!
けど、そんな陽大やからこそ。
『ありがとう。陽大…』
「ん?」
『めーっちゃくちゃ!大好きやっ』
「悪いけど、俺のが上じゃ」
ふっ、と笑いを漏らし、
──…チュッ
花の匂いと
大好きな人の匂いに包まれて
優しいキスを交わした。
END