取り敢えずこういう空気は笑顔に限るよな!
うん、関西人の維持ってかプライドってやつ?
『えと、おじいちゃんも百合子さんもお久しぶりです。私、「──あら、もしかして秋華ちゃん?」』
私の自己紹介を遮ったのは百合子さん。
『百合子さん覚えててくれたんですか?』
もう14年も前の話やのに。
「最初は誰かわからんかったけど、笑ったら面影あるわぁ」
面影あんのかな…?
「…ほんまにあのしゅうちゃんか?」
おじいちゃんがまだ驚いた表情のまま口を開く。
『あ、はい。ご無沙汰してます、秋華です。』
ぺこり、と頭を下げる。
「……えらいべっぴんさんになってもうて。おじいちゃん、わからんかったやんか~」
にこにこ、と私が大好きだった
おじいちゃんの笑顔で笑う。

