『──おっ、お邪魔しまーす…』


久しぶりにくぐる陽大の家の大きさに圧倒される。




『…相変わらずおっきいなぁ』


「んー、そうか?」



そんな普通の顔してられんのは慣れてるからやん?

庭には昔と変わらず綺麗な花が咲いている。



「あ、言うたかもじゃけどな。俺、じいちゃんの後継ぎとしてここ来たんじゃ。」




後継ぎって…


『……まじでっ!?』


す、すご!

陽大が昔から花好きなんは知ってたけど、
後継ぎになるまでとは思ってなかったな…


「そんで昨日、じいちゃんにやっと認められたんじゃ~♪」


『わぁ、良かったなぁ!』


心底嬉しそうに笑う陽大を見て、
私までつられて笑顔になる。