「……秋華の夢、じゃろ?」
…へ?
『わ、私の夢?』
どうゆうこと?
全く話がわからん…
頭の上にはてなを浮かべ、首を傾げる。
「えっ!忘れたんか?」
余程驚いたのか、目を見開き、口も開いたままだ。
『忘れたって…なにを?』
だってほんまにわからんねんもん。
「あー…昔、俺がまだ大阪におったときの話じゃが…」
目をきょろきょろ泳がせながら話し始める。
「秋華、俺に言ったんじゃよ」
言った…
『って、なにを?』
「“好きな子に告白されるのが夢やねん”って」
『…!?』
びっくりして、ハルちゃんを見る。
「……ちょ、んな見んでや///」
右手で真っ赤に染まる顔の半分を隠し、横を向いていた。

