「ゆうへ
愛情込めて作ったから
食べてね
これからもずっとずっと
大好きだよ」



あー
やっぱりと思った





なんだかおかしいと
薄々気付いていた
女の勘という物は
本当にすごいと
我ながら思った



携帯を肌身離さなくなった
朝会いに行くと
呼びつけたくせに
いないことがあった



そんな事だから
気のせいだと思っていた
今思えば
そうだと思いたかった







手紙を握りしめて
どれ位時間が経っただろう

思いあたる行動が
フラッシュバックした




握りしめたまま
部屋に戻ると

ユウは幸せそうに
眠りについていた


何も考えられないまま
手に握りしめたまま
涙を流しながら
私も眠りについた