電話の声と 同じ人物と思えない位 穏やかな声で 「こっちにおいで」 と手を広げていた 私はもう その胸に飛び込めなかった 行くわけには いかなかった 何も言わず 首を振った 私の気持ちが 真剣なんだって ユウは 悟った 顔色が変わった