ユウの顔を見たら
絶対に
離れられなくなるのは
理解していた




卑怯だけど
この五年を
メールで
終わらせようと思った




『もう限界
もう一緒に生きていけない
幸せな時間よりも
辛くて悲しくて
泣いている時間が
多い事に
気付きました
別れましょう』



返事を見る事が怖くて
仕事の昼休みに
送信ボタンを押して
ロッカーに投げた