「お前電話したろ?」

あの時と同じ
もう頭に血が上った声

『なにが?
何言ってるの?』

冷静に
いつもよりも
更に落ち着いた声で
答えた


「もうお前いい
そういう事すんなよ」


勢いよく
切られた電話




もうだめだと思った
もう
私を思ってくれてない
ユウに私は必要ないんだって


私はやっと
今までの自分自身を
納得させられそうな気がした


でも
情けないほど
ユウをまだ好きだった