15歳の春
ユウに出会った


真新しい制服に身を包んで
高校生活に心踊らせながら
門をくぐった


教室に入って席につく
どんな毎日になるのかと
机を撫でる




ユウの第一印象は
最悪だった

坊主
野球部
声が大きくてクラスで目立つ存在

苦手なタイプ




だから会話という会話は
全く交わさないまま
新しい友達と過ごしたり
部活をしたり
時間は過ぎていった