「いってきます」


いつも通りに家の門を出た。

「おっ心じゃん♪」
「あ…偶然だねゆうくん」

本当わ偶然なんかじゃない。
私が装たのだ。


「じゃあ一緒いくか?」
ゆうくんが言った。
「うん」
私はゆうくんより一歩
後ろを歩いた。



大きな背中…
チョコレート色の髪を
くしゃくしゃっと
無造作に整えた髪の毛。


ニコッと笑う可愛い笑顔



全てがいとおしい。