「今までの分、全部全部泣いてやる・・・」 可笑しいように、当麻くんは優しく目を細めた。 「当麻くんの分まで泣いてやるー!!!」 「いや、そこまで泣いたら琴羽、脱水症状起こすんじゃない?」 一気に体が楽になった気がした。 背負っていたものが、床に落とされた感じ。 心に突っ掛かってた何かが緩んで、一気に今まで隠してた“わたし”が溢れ出る。 「おにいちゃあああん・・・・・・・・」 軽く、なった。