「当麻くん、何かこの家変わった?」 「え?何も変わってないんじゃない?」 白菜を切っている当麻くんは即答した。 「・・・・やっぱそうだよねぇ」 「最近全く帰ってないから、慣れないんじゃない?」 「自分の家に慣れないって・・・」 コンロに鍋を置いて、後は当麻くんにお任せ。 「琴羽、本当に何もしないんだね」 「だって当麻くんが作ってくれるもん」 「まぁ、そうだけど。」 当麻くんは苦笑しながら私を見る。 ぼんやりと、当麻くんが材料を切る音を聞いていた。