「俺の近くに来てくれたら勉強、教えてあげてもいいよ」 ぐい、と引っ張られて、そのままカラス君のまん前に来る。 「で?どこが分からないの?」 肩にカラス君の顎が乗った。 あぁ、顔、近い。 「・・・・・て、照れる・・・・・・・」 「黒猫さんを照れさせるの、面白い」 「・・・・・・・・・・」 カラス君の顔を見ると、その顔は妖しく笑う。 時々見せる、カラス君のにやり顔。 あぁでも、悪くないかも。