「どうですか?」
「美味しいです。」
作ったお粥を頬張るカラス君。
抱き付きたい。
「黒猫さん、料理上手だね」
「照れるー。と言うかカラス君に言われると嫌味に聞こえる」
「ええー?」
いつもより寝癖が目立って、喋り方も何となくゆったりで、可愛い。
子供みたいで、可愛い。
「でも嬉しいなぁ、手作り料理食べられて」
「カラス君が作ったの食べてばっかじゃ悪いし」
「いつでも食べに来てよ」
先程、カラス君の熱を測った所、体温は38度。あんまり治った見込みは無い。
でも、イコールずっと一緒に居られる訳だから、反面嬉しい。
「ずっとカラス君が熱出してればいいのに」
「?!どんな発言?!」
「ずっと居てくれればいいのに、って言う話だよ」
「素直に言ってよ・・・・・・」
最後の一口を口にするカラス君。
意外に食べ終わるの早かったな。
「おかわり、あるよ」
「ううん、お腹一杯。ごちそうさま」
空になった器を受け取る。
それを片付けて、早速カラス君の懐に潜り込んだ。

