カラス君と黒猫さん2







「どうですか?」

「美味しいです。」


作ったお粥を頬張るカラス君。
抱き付きたい。


「黒猫さん、料理上手だね」

「照れるー。と言うかカラス君に言われると嫌味に聞こえる」

「ええー?」


いつもより寝癖が目立って、喋り方も何となくゆったりで、可愛い。
子供みたいで、可愛い。



「でも嬉しいなぁ、手作り料理食べられて」

「カラス君が作ったの食べてばっかじゃ悪いし」

「いつでも食べに来てよ」


先程、カラス君の熱を測った所、体温は38度。あんまり治った見込みは無い。
でも、イコールずっと一緒に居られる訳だから、反面嬉しい。


「ずっとカラス君が熱出してればいいのに」

「?!どんな発言?!」

「ずっと居てくれればいいのに、って言う話だよ」

「素直に言ってよ・・・・・・」


最後の一口を口にするカラス君。
意外に食べ終わるの早かったな。


「おかわり、あるよ」

「ううん、お腹一杯。ごちそうさま」


空になった器を受け取る。


それを片付けて、早速カラス君の懐に潜り込んだ。