いつも通り、
進路の話だった。


ただ引っかかったのが、


『亡くなった
沙織さんの友情に
報いるには、
一生懸命に勉強して
医師になることが一番だ。』


と言ってたこと。



お母さんも隣に座り、


『お父さんの言う通りね。
何よりの供養よ。』


とうなずいていた。




以前は、
沙織のことを
ボロクソに
言っていたのに、と
少し戸惑う。