ニューロティック・宴(エン)

それから
しばらくの間の
記憶が全くない。


気付いたら
お母さんが運転する
車の助手席に座り、
流れる景色を
見ていた。


携帯の発信履歴から
どうもわたし自身で
自宅に電話したらしい。


お母さんは
運転しながら、


『もしもあなたが、
あんな不死人に
なったら…
お母さんが
ちゃんと
殺してあげるからね。

それが親としての
務めだから。』


と話してた。


わたしは何の
感想もなく
ぼんやりと
聞いてた。