ニューロティック・宴(エン)

『すげえだろ。
昨日の夜にいきなり
なりやがってよ。』


『え…?
でも…
昼間…メール…』


『あ、あれ、俺。』


ポケットから
沙織の携帯を取り出し、
放り投げた。


ソレは、
携帯を触ったものの
すぐに興味を無くし、
首輪を外す作業に
戻った。


『ほら、あれじゃ
あんたに返事も
出来んだろ?

だから代わりに
返事しただけ。

友達は大切にしろって
いつも
言ってっからな。』


そう言い、
フラフラと
トイレに向かった。