“南ルチア中学校”
と堂々と書かれている正門に立ち尽くすあたし。
あたしを気にしながら追い越すルチアの生徒たち。
(ここが、あたしの新しい環境か…お願いします。)
そう心のなかで言い、正門を通った。
しかし、周りの目がいたい。
職員室ってどこよー。
とりあえず、校内に入ったあたしは
自分の下駄箱を探した。
あ、あった。
2組か。
下駄箱からすぐ見えるところに職員室があった。
「失礼しまーす…」
すると、忙しそうな先生たちの中から
担任らしき男の先生があたしに近づいてきた。
『始めまして!棗 美羽さん。わたしは担任の佐藤です。よろしくね。』
「あ、よろしくお願いします…」
『そろそろHRの時間だからそろそろ教室に行こうか。』
「はい。」
先生の後ろをついて行くあたし。
きっとまた1人。
大丈夫、慣れてるから。
階段を登ってすぐ。
3年2組と書かれた教室が見えた。
クラス替えをしたせいもあってか教室のざわめきが
廊下まで聞こえてくる。
「ふぅ…」
ため息をついたあたしに
先生は
肩をぽんと叩いて
『呼ぶから少しここで待ってて』と言って教室に入って行った。
緊張する。
男の子の笑い声や
女の子の話し声まで細かく耳に入っては響く。
頭が痛くなる。
下を向いたとき
先生の呼ぶ声がした。
…よし。
"ガラガラ"
