ジュリエットの涙.




“キーンコーンカーンコーン”


HRのベルがなったと同時に更衣室を出て

まりりんと笹木と別れる。

笹木はA組。

あたしはB組。

まりりんはD組。

みんなクラスはバラバラだけど

休憩の時は必ず集まる。




教室に入って
席に着くと、五十嵐君と目が合う。


すると、五十嵐君は口パクで

“あ と で な”

と言った。



どーゆうことよ。

とりあえず頷く。




あたしと五十嵐君は

転校初日のあの日から

そこそこ仲のいい友達って関係になったと思ってる。


あたしが、わからなくて困っていれば
助けてくれるし。

五十嵐君は面白い人だからあたしを笑わせようとするけど

心から笑えることはまだできない。


だけど、まりりんと笹木と一緒にいるからか
自然と明るくなったと言われるようになった。






HRが終わると五十嵐くんに手を引っ張られ廊下に連れてかれる。

朝、同じこと彼女にもやってたな・・・




「なに?」

『あーのさ・・・朝見たこと誰にも言わないでくんね?まだ誰にも言ってないから。』


なーんだ、やっぱりそのことか。


「あーうん、別に話の種にするつもりないし。」

『よかった、さんきゅっ』

そう言って五十嵐君は教室へ消えた。



ふー・・・単純。








あたしも教室へ戻る。